中古車オークションは専用許可を持つ業者しか参加できないため、代行業者を経由して参加する必要があります。
車の買い方・売り方としては上級者向きのため「中古車オークション代行でおすすめの業者は?」「選び方は?」と迷うことも多いのではないでしょうか。
この記事では中古車オークション代行の利用を検討している方に向けて、おすすめランキングを解説します。
- 1位:ユーカーパック
- 2位:カーオークション.jp
- 3位:楽天Car車買取
- 4位:オークサポート
- 5位:くるまオークションドットコム
さらに、中古車オークション代行業者の失敗しない選び方や実際に起きたトラブル事例をご紹介します。


中古車を取り扱う自動車ディーラーで働いている筆者がわかりやすく解説します。
少しでも良い条件で取引をするためには信頼できる業者を選び、ご自身も中古車に関する知識を蓄える必要があります。
この記事を後悔しない中古車取引きの足がかりにしてください。
中古車オークション代行とは


中古車オークション代行とは、中古車販売業者専用オートオークションでの車の入札や落札を、申込者に代わって行うサービスのことです。
そもそも中古車オークションとは、車の販売業者同士で取引するオークションのこと。
参加するには、店舗または事業所と古物商許可証を持ち、連帯保証人の設定や保証金を納めなければいけません。



要するに、中古車オークションは車のプロ向けの仕入れ場です。
プロ向けの仕入れ場であり、販売店の利益を含まない価格で取引されるため、安く購入・高く売れると知られています。
車を安く購入・高く売りたい一般人に代わってオークションを行うのが、「中古車オークション代行」サービスです。
中古車オークション代行サービスの主な役割は、以下のようになっています。
- 中古車オークションへの入札・落札の代行
- 条件に合う車探し
- 車両の状態確認・品質評価書チェックとアドバイス
- 落札後の整備・登録・納車手配
以上は一例であり、対応の可否や手数料は代行業者によって大きく異なります。
なお中古車オークション代行には、オンライン上を中心に全国規模で取引を受け付けているサービスと、地域に根差した小規模な代行業者があります。
中古車オークション代行のおすすめ業者ランキングTOP5


中古車オークション代行を依頼するときは、実績と安心感がある業者にしなければいけません。
ここでは安心して車の売買をお任せできる信頼の中古車オークション代行を5社ご紹介します。
- 1位:ユーカーパック
- 2位:カーオークション.jp
- 3位:楽天Car車買取
- 4位:オークサポート
- 5位:くるまオークションドットコム
それぞれに特長・特色があるので、ご自身が理想とする売買に近い業者を選びましょう。
1位:ユーカーパック | 透明性が高くて安心。手数料0円で使いやすいサービス


ユーカーパックの概要 | |
---|---|
運営会社 | UcarPAC株式会社 |
提携業者数 | 8,000店 |
最大査定数 | 1社 |
オークション形式 | ◯ |
成約手数料 | 完全無料 |
業者希望選択 | ✕ |
連絡手段 | 電話 |
JPUC加盟 | ✕ |
利用実績 | 非公開(車種別の買取実績は公開中) |
特長 | 他社営業電話なし |
公式サイト | https://ucarpac.com/ |
- 成約手数料無料で使いやすい
- 購入時は希望条件に当てはまる車を探してくれる
- 8,000店の提携店に一斉オークションして売却
- 大手買取店の提携がやや少ない
- 購入価格はワンプライスなので内訳がみえない
- 必ず高値が付くとも限らない
ユーカーパックは、提携店へのオークションで車を売却し、車の販売業者同士で取引するオークションを利用した代行落札で車を購入できるサービスです。
ユーカーパックで購入できる中古車には独自保証が付いており、オークション代行でよくある購入後の車両トラブルをフォローできるのがポイントです。



なお売却時はオークション形式で売り先を決めますが、中古車販売業者専用向けのオートオークションとは異なります。
ユーカーパックの買取りオークションは、ユーカーパックと提携した約8,000店以上の買取店に対して行うオークションのことです。
出品料や成果報酬は不要なので何度でも出品しやすく、最小限の商談だけで一般的な買取りより高値で落札してもらえる可能性があります。
2位:カーオークション.jp | 業界最安値の明瞭手数料でコスト管理!全国から車が探せる


カーオークション.jpの概要 | |
---|---|
運営会社 | 株式会社WOOROM. |
提携業者数 | 全国90か所以上のオークション会場 |
最大査定数 | – |
オークション形式 | 中古車販売業者専用オートオークション代行 |
出品・成約手数料 | ・落札手数料:39,380円~ ・落札料:8,800円~ ・出品手数料:38,280円~ ・成約料:9,900円~ ・落札+出品セット割:17,380円~ |
業者希望選択 | – |
連絡手段 | カーオークション.jp担当者と電話やメール連絡 |
JPUC加盟 | × |
利用実績 | 中古車オークション代行No.1 |
特長 | オークション代行として手数料が業界最安値 |
公式サイト | https://www.car-auc.jp/ |
- 落札・出品共に明朗な料金体系
- 問い合わせ・入札を何度行っても無料
- 登録や保証がオプション化されて自由度が高い
- 実績があまり公開されていない
- 落札価格が高くなると手数料も上がる
- 陸送費や各種手数料で割高になる恐れあり
カーオークション.jpは、中古車販売業者専用オートオークションでの取引を支援する中古車オークション代行サービスです。
全国約90か所のオークション会場と提携しており、何万台もある中古車から希望車種を探したり、会場で目的の車を下見してもらうオプションも準備されています。
落札や出品、陸送から名義変更までを一貫して依頼可能で、プロからの適切なアドバイスをもらいながら安心して取引が進められます。



登録代行は細かくオプション化されているのも特徴的です。自分でできることは外せば節約ができますよ。
業界最高水準の保証や返品保険サービスもオプションで選択できるため、納車後のトラブルにも備えられます。
3位:楽天Car車買取 | 必要なのは成約手数料だけ!面倒な手続きなしでカンタン出品


楽天Car車買取の概要 | |
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運営会社 | 楽天カー株式会社 |
提携業者数 | 2,000社 |
最大査定数 | 1社 |
オークション形式 | ◯ |
成約手数料 | 22,000円(税込)~ |
業者希望選択 | ◯ |
連絡手段 | 電話 |
JPUC加盟 | × |
利用実績 | 非公開 |
特長 | 大手楽天グループが運営している |
公式サイト | https://sell.car.rakuten.co.jp/ |
- 売却成立で楽天ポイントがもらえる
- 成功報酬型で出品料は無料
- 最低希望落札額未満は違約金無しで辞退可能
- 大手買取店の提携がやや少ない
- 検査後の出品前キャンセルには1万円必要
- 契約成立後のキャンセルは原則不可
楽天ユーザーには特にメリットが多い楽天Car車買取は、手数料無料で何度でも出品できる負担が少ないオークション代行サービスです。



なお、楽天Car車買取も中古車販売業者専用オートオークションとは異なります。ユーカーパックと同じように提携店に向けたオークションで競り合います。
出品に向けた査定は専門スタッフが出張査定を行います。品質評価表も楽天Carが全て準備をしてくれます。
もちろん落札後の手配も万全で、陸送手配や買取店への連絡も楽天Carに任せられるため、手間も時間もかからないシンプルな仕組みが特徴です。
なおオークションの様子はリアルタイムで視聴でき、価格が上がるワクワク感と落札額の不正を防ぐ仕組みを両立しています。
4位:オークサポート | 満足いく取引でリピーター多数!高額車両の落札に強いサービス


オークサポートの概要 | |
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運営会社 | 株式会社オークサポート |
提携業者数 | 全国30か所のオークション会場 |
最大査定数 | – |
オークション形式 | 中古車販売業者専用オートオークション代行 |
成約手数料 | ・落札手数料:55,000円 ・出品手数料:33,000円(都度) ・出品料:11,000円(都度) ・成約料:11,000(落札された場合のみ) |
業者希望選択 | – |
連絡手段 | オークサポート担当者と電話やメール連絡 |
JPUC加盟 | × |
利用実績 | 非公開(車種別の買取相場は公開中) |
特長 | 落札手数料が一定なので、高額車を購入したいときに適している |
公式サイト | https://www.aucsupport.com/top.aspx |
- 落札料は成功報酬型で1プライスのみ
- 2年間制限なしの保証がつけられる※一部対象外
- オークション入札情報を全て開示する透明性
- 落札されなかった場合に再出品料がかかる
- 落札価格によっては手数料が割高になる
- レスポンスがやや遅いという口コミがある
落札価格を全て公開して透明性を担保しているオークサポートは、落札手数料と落札料がセットになったワンプライスのシンプルなシステムが魅力のサービスです。
さらに落札した車(国産に限る)には、独自の手厚い保証とロードサービスもオプションで付けられます。



保証サービスに加入すると修理は何度でも対応可。全国7,000か所の提携工場に入庫できます。ロードサービスも24時間365日対応していますよ。
売却の際は出品ごとに出品料と手数料が必要ですが、売却成立後は車両代金とは別に消費税・自動車税・リサイクル預託金ももらえる特殊な仕組みをとっています。
これは実質買取金額が10%上がることを意味しています。
サイト上で車種ごとの中古車相場も検索できるため、納得感を持って中古車を売買できる独自性が強いサービスです。
5位:くるまオークションドットコム(クルオク) | 業界20年の実績!専任バイヤーが全国から理想の車を見つける


くるまオークションドットコム(クルオク)の概要 | |
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運営会社 | 株式会社メディアトラスト |
提携業者数 | 全国90か所以上のオークション会場 |
最大査定数 | – |
オークション形式 | 中古車販売業者専用オートオークション代行 |
成約手数料 | ・落札手数料:一律5% ※100万円以下は55,000円 ・出品手数料:11,000円(都度) ・出品料:11,000円(都度) ・成約料:55,000円(落札された場合のみ) |
業者希望選択 | – |
連絡手段 | くるまオークションドットコム担当者と電話やメール連絡 |
JPUC加盟 | × |
利用実績 | ・平成17年から続く実績あるサービス ・実店舗ありで相談も可能 |
特長 | ・中古車の取り扱いに長けており実績も抜群 ・現車確認や納車前チェックも万全 |
公式サイト | https://www.kuruma094.com/index.html (クルオク:https://www.9609.biz/) |
- 全額ローンでの購入OK
- オークション価格を正式文書で公開・明確化
- 現車確認~納車前確認の計4段階のチェック体制
- 落札されなかった場合に再出品料がかかる
- 保証が手厚い分、手数料が割高な場合がある
- 売却せずに返却してもらうには5万円程度必要
現在の中古車オークション代行システム誕生のきっかけを作った代行サービス「くるまオークションドットコム」は、名古屋市に根差した中古車流通会社です。
現在は屋号を「クルオク」と改め、中古車販売・買取り・オークション代行を一手に担っています。



オークション代行では珍しい全額ローン購入が可能なのは、販売店として実績を積み重ねているから。整備から任意保険まで全て任せられます。
各種手数料はやや高めの設定ながら、購入・売却共に車両の状態を最善にする手厚いサポートが魅力です。
たとえば購入の場合はLINEを使った現車の下見はもちろん、納車前の入念なチェックと法定点検・コーティング処理・内装クリーニングを行ってくれます。
納車後のトラブル対応にも厳格な保証オプションを設定しているため、より安心感をもってオークション代行を利用したい方に最適でしょう。
中古車オークション代行で購入したときの料金・手数料イメージ
まずは中古車オークション代行で購入したときの料金・手数料を具体的にイメージしてみましょう。
ここでは落札金額ごとに代行手数料が異なるカーオークション.jpの料金を参考に算出します。
費用 | 100 万円車 (軽自動車を想定) | 300 万円車 (ミドルサイズのSUVを想定) | 500 万円車 (高級ミニバンを想定) |
---|---|---|---|
落札価格 | 1,000,000円 | 3,000,000円 | 5,000,000円 |
代行手数料 | 39,380円 | 54,780円 | 55,000円 |
会場落札料 | 8,800円 | 8,800円 | 8,800円 |
陸送費 (東京23区→横浜) | 23,400円 | 23,400円 | 23,400円 |
名義変更等代行 | 21,780円 | 21,780円 | 21,780円 |
自動車税 (月割/半年分として) | 5,400円 | 21,750円 | 28,500円 |
リサイクル料 | 6,000円 | 12,980円 | 19,240円 |
整備費 (任意) | 21,780円 | 21,780円 | 21,780円 |
総支払額 | 1,126,540円 | 3,165,270円 | 5,178,500円 |
オークション代行における手数料は明瞭な価格設定をしている業者がほとんどです。ただし、オークション会場や納車エリアによって価格が変動する陸送費には注意しましょう。
上記はの陸送費は関東圏内の移動なので抑えめですが、東京23区→四国ともなると63,000円を超える金額になります。
また、業者によっては陸送費や各種代行手数料に利益をしっかり含ませる場合もあります。
総額を算出する際は、細かな雑費や移動費まで必ず加味して比較するようにしましょう。
安く購入したいときの中古車オークション代行業者の選び方


安く車を買えると評判の中古車オークションでも、業者選びを誤ると「総額が高くなった」「料金の内訳が不明でモヤモヤ」といった不満につながるケースがあります。
だからこそ中古車オークション代行を利用する際は、以下のポイントを抑えた業者選びを意識してみてください。
オークション代行を選ぶ際は手数料だけでなく、明瞭性・信頼性・実績を重要視しましょう。
トラブルを避けるためには料金が安すぎるところは疑い、評判が悪い代行は避けて慎重な業者選びを心掛けてください。
手数料が明瞭で安い
中古車オークション代行は、業者ごとに手数料にバラつきがあります。
オークション代行の料金体系でおすすめなのは「定額制」「成功報酬制」といった明朗なシステムです。
料金体系が明確なので必要費用の比較検討がしやすく、詳細が不明な請求を防ぐことにも役立ちます。



一方、一見して安く見える「総額○○円だけ!」といった内訳がわからない取引は、最終的に損をしたりトラブルに遭う可能性が高いので避けた方が無難です。
最後まで安心して取引するためには、見積もり段階で「何にいくら必要か」をはっきり提示する業者を選び、想定される必要総額を比較できることが満足のいく取引のカギとなります。
また取引条件を文書で残すとさらに安心です。
各種手続きがオプション扱い
中古車オークションで落札したあと、名義変更や車庫証明の取得に向けた手続きを行わなければいけません。
これらの手続きがオークション代行の手数料に固定されていると、合計費用が割高になってしまいます。
少しでも費用を抑えたい方は、事務手続きが含まれていない代行業者を選ぶか、オプションで自由にカスタムできる業者を選ぶと良いでしょう。



名義変更や車庫証明の取得は、実はとても簡単。自分でできます。
筆者も経験がありますが、必要書類を持って運輸支局(軽自動車は軽自動車検査協会)や警察署に行けばOKです。
ただし車庫証明の取得には書類提出から数日かかるため、最低2回は警察署を訪れなくてはいけません。
時間の確保が難しい方は、オークション代行に一括して任せる方が負担は少ないでしょう。
地方会場から仕入れるノウハウを持っている
中古車を安く買いたいなら、地方会場のオークションにも参入できる代行業者がおすすめです。



実は都会より、地方会場のオークションの方が好条件な掘り出し車が集まりやすい傾向があります。
- ライバルが少なく競争率が下がる・入札額が吊り上がらない
- 高齢者が手放した走行距離が少なめの車が出品されやすい
- コンディションの良い車が出品されやすい …ほか
全国の会場にアクセスできる代行業者なら地方会場の出品車両からも選べるため、選択肢が広がるだけでなく価格も抑えられることが期待できます。
ただし、輸送コストも加味して選ぶことは忘れないようにしましょう。
また、USS(日本最大級のオークション)を始めとする複数の会場に出入りできる業者は実績も豊富で、安心した取引ができる目安にもなるでしょう。
高く売りたいときの中古車オークション代行業者の選び方


愛車を少しでも高く売りたい方にも、中古車オークション代行を利用したオークション出品がおすすめです。
出品に伴う諸手続きや価格設定等の正確なアドバイスを受けるために、業界経験が豊富な信頼できる代行業者を選ばなくてはいけません。
車の持ち逃げや適正ではない出品など業者とのトラブルを防止するために、大切な愛車を委ねる相手はしっかりと吟味するように心がけましょう。
代行手数料を意識する
車を売却する際、中古車オークション代行で必要な手数料は主に「代行手数料・出品料・成約料・陸送費・登録代行料」の5種類から構成されます。
それぞれの手数料は明確な決まりがなく代行業者によって異なるため、依頼先を決める際の重要な指針となります。
特に代行手数料は「成功報酬型」と「定額制」に分けられ、それぞれに一長一短あります。
項目 | 料金相場 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
成功報酬型 | ・50万円未満:10~15% ・~100万円:7~10% ・100万円~:5% | ・売れたときだけ費用が発生する ・業者側に高く売る動機にある ・相場を参考にして料金の目途が立つ | ・料率が高い業者もあるので注意 ・売り急ぎをされる恐れがある |
定額制 | 3~5万円×出品回数 | ・落札額が高くても手数料が一定 ・料金が明確で予算を立てやすい | ・売れなくても都度手数料が発生する ・積極的に売ってくれない可能性も |
例えば売りたい車が100万円以下で長期戦が予想される場合は成功報酬型を、高額車や人気車種で短期売却が予想される場合は定額制がおすすめと判断できます。
車の特徴に応じた料金体系の代行業者を選びましょう。
相場分析に長けた業者を選ぶ
中古車オークションで愛車を高く売りたいなら、相場分析に長けた業者を見つけることが重要です。
オークションでは相場に適した最低落札価格で出品しなければ入札されることがなく、管理しなければ買い叩かれることもあるシビアな市場です。
- 過去の参考落札データを提示してくれる
- 適切な最低落札価格の目安を教えてくれる
- 複数のオークション会場で取引経験がある
- 出品の良いタイミングを教えてくれる
愛車の条件が良好でも、売り方や出品時期、価格次第で結果が大きく左右されます。
また、代行業者が車に対する深い知識を有していれば、車種の装備や価値を上手に売り込んでもらえる可能性もあります。
依頼する際は口コミやレビューなどの第三者評価を参考にするとともに、担当者と綿密なヒアリングができる時間を持つことも成功の秘訣です。
最低落札価格を設定できる業者を選ぶ
最低落札価格を設定できれば、望まない安い値段で売れてしまうことを阻止することができます。
- 明確な指針となって業者が交渉しやすくなる
- 再出品で値上がりする可能性がある
- 業者が希望額より安く売ることを阻止できる
もちろん相場観を無視した高値設定は売り逃しをする原因となり、再出品手数料がかさんだり時間経過による車両価値低下へとつながります。
相場分析に長けた業者に相談しながら適切な最低落札価格を設定することで、損を防ぎながら高く売れる可能性を高めてくれるでしょう。
中古車オークション代行で車を購入するメリット・デメリット


中古車オークション代行で車を購入する場合、主なメリット・デメリットは以下が挙げられます。
中古車オークション代行では公平な査定を受けた車を安く購入できる反面、納車後に予期せぬトラブルが生じやすい特徴があります。
だからこそ自分で品質評価表から車の状態を予測でき、必要なメンテナンスの段取りができる人でなければ不安が残ります。



代行業者も手伝ってはくれますが最終判断をするのはあなたですから、車にまつわる基本的な知識は必須です。
ここに中古車オークション代行は上級者向けの車の買い方と評される原因が隠されています。
購入時のメリット①:販売店より安く購入できる
中古車オークション代行の最大のメリットは、中古車販売店に並ぶ車両価格より安く買える可能性が高いところにあります。
一般的な販売店に並ぶ中古車には、仕入れ原価に中間マージンを上乗せして販売しています。
- 人件費
- 整備・クリーニング費用
- 運搬費
- 保証コスト
- 広告宣伝費
- 在庫コスト
- 営業利益 …など
中古車オークション代行では上記のコストの中から人件費・広告宣伝費・在庫コストなど多くをカットできるため、必然的に安く買えます。



オークション代行で品質保証や整備・クリーニングが一切なしの場合、店頭価格より数十万円も安く買えるケースもあるようですね。
購入時のメリット②:公平な評価を受けた車両情報を参考にできる
中古車オークションに出品されている全ての車は、第三者機関の専門検査員による精密な車両チェックを通過して点数化されています。
キズや修復歴、走行距離やエンジンのコンディションなどが統一された基準で査定されているため、買取店による不正や主観が反映されていません。



過去に悪質な中古車店で横行していたメーター改ざんも、オークションでは非常に厳しい対策がとられています。
少しでも怪しい場合は走行不明車として扱われるため、改ざんのリスクが低い車を選ぶのは容易です。
このように車両情報がわかる品質評価表が全ての車に対して公開されるため、修復歴の有無や傷の位置・交換パーツ・外装・内装の評価などを比較して選べる安心感があります。
購入時のメリット③:大量の中古車から条件に合うものを見つけやすい
全国規模の大手中古車販売店が抱える在庫台数は約3万台とされていますが、中古車オークションでは全国で常時10万台以上の車が出品されています。
日本最大級のオークションを運営するUSSのデータによると、2024年の年間出品台数は約300万台、月間約25万台もの中古車が出品されていることになります。



小さなお店では数十台の中から選ぶというのも珍しくないですし、正規ディーラーの認定中古車はメーカーが固定されます。
少数の在庫から価格・グレード・車種・走行距離・年式・ボディの状態など、すべてが希望に一致する一台を見つけるのは困難でしょう。
しかし中古車オークションなら、同じ車種の中から様々な条件の数十~百台を比較することが可能です。
もちろん選択肢が多くなれば迷いますが、経験豊富な代行業者に相談することで満足できる一台へ導いてもらえます。
また店頭になかなか並ばないようなカスタム車やレアな車も出品される場合もあるため、中古車選びが一層楽しいものになるのではないでしょうか。
購入時のデメリット①:現車確認なしで購入しなければならない
中古車オークション会場は一般人の出入りができないため、車両写真と品質評価表に書かれた内容をもとに検討します。
好条件の車を見つけるためには、評価表に掛かれた内容を正確に読み解き、車の状態を予測できなければいけません。
しかし、素人が判断するのは難しいです。特にニオイや小キズは評価表に記されていないことが多く、納車されて初めて気づくパターンも散見しています。



評価表より実車の方が印象が悪いのは珍しくありません。
驚くほど汚れていたりゴミが載ったまま納車された……というSNS投稿を見たことがあります。
またオークション会場への下見も代行業者の主観を通すため、100%信頼できるわけではありません。
自分で現車を見えないからこそ事前情報と現車とのギャップが生まれやすいため、代行業者のフォロー力と識別力にある程度頼らなくてないけません。
購入時のデメリット②:購入代金以外の諸費用がかさむ
中古車オークションでは車両本体だけでなく、さまざまな諸費用が加算されて最終的な総額が決まります。
そのため見通しが甘いと「販売店で買うより高くなった」「手間が掛かっただけだった」という後悔を招きかねません。
そのような事態を防ぐために、あらかじめ必要な諸費用を洗い出した上で車両落札価格の上限を決めておくことが大切です。
- オークション代行手数料/落札料:落札する価格によって変わることも【3~10万円】
- 陸送費:地域や距離によって異なる【1~10万円】
- 名義変更手数料:自分でできる代行業者も【1~3万円】
- 整備・点検費用:コンディションが悪い場合は金額がかさむことも【5~10万円】
- 車検取得費用:車検切れの場合のみ【8~15万円】
以上から節約のコツを3つまとめると、以下のようになります。
- できるだけ近いオークション会場で落札する(陸送費の節約)
- 変更手続きはできるだけ自分で行う(名義変更手数料の節約)
- 車検切れした車を避ける(車検取得費用の節約)
落札価格を安く抑えることができても、諸費用が高くなってしまっては意味がありません。
中古車オークションで「安い・高い」を判断するのは、必ず明細を取得した上で総額を比較して見極めましょう。
購入時のデメリット③:保証がない・有料オプションなことが多い
中古車オークション代行では現車確認もできず、状態や整備歴が不明瞭な中古車を対象に入札しなければいけません。
しかも品質保証は原則としてなく、落札後に判明した不具合は落札者負担での修理を求められます。
一方、中古車販売店で売られている商品は整備士による整備や点検、入念な清掃・除菌・脱臭も行われているため安心感があります。ほとんどの車に販売店保証がついているため、故障箇所によっては無料で修理を受けられるでしょう。



それでも上手にオークション代行を活用できると、販売店より安い金額で車が買いやすいことに変わりありません。
カーオークション.jpなど一部の代行業者では品質評価表に掛かれていなかった不具合や相違があった場合、落札後でも取引をキャンセルできるオプションを準備しています。
取引に不安がある方はこのようなオプションを活用して、リスク回避に役立てると良いでしょう。
中古車オークション代行で車を売却するメリット・デメリット


続いて中古車オークション代行を使って愛車を売却するメリット・デメリットを解説します。
中古車オークション代行では買取店より高値で売れる可能性が高い一方で、必ずしも良い条件で売れるわけではありません。
出品する度に費用はかさんでいくため、引き際を考えながら利用することが大切だと念頭に置いて利用しましょう。
売却時のメリット①:買取りや下取りより高く売れやすい
中古車オークションでは、一般的な買取りや下取りより高く売れやすい要素があります。
- 業者間で入札を競い合って値段が上がりやすい
- 中間マージンを抑えやすい
- 最低落札額を設定できる
- 地域によって需要差による相場の違いがある



もちろん必ず高く売れるわけではありません。
不人気車種や過走行車、車検切れなどが原因で落札されない&安値で落札されるケースもあります。
車の一括査定では20社程度の見積もりしか取れませんが、オークションなら全国に愛車をアピールすることができます。
また、近隣の地域では需要がなく査定が伸び悩んでも、別の地域では重宝される車種もあります。
販売業者や地域ごとに需要や好みも異なるため、オークションでは思わぬ高値が飛び出すかもしれません。
売却時のメリット②:ニッチな条件でも値が付くことが多い
一般的な買取店は、大きな修復歴を持つ車や低年式車・故障車に対してシビアで、買取り不可というのも珍しくありません。
しかし中古車オークションには部品取りや海外輸出などを目的を持つ業者が参入しているため、このような悪条件の車にもそれなりの値段が付くケースがあります。
買取店で「廃車にするしかない」と言われてしまった方は、成功報酬型や出品料無料の代行業者に相談すると良いでしょう。
売却時のメリット③:交渉や手続きの手間を抑えられる
中古車オークションでは、出品手続きやプロとの価格交渉、車両の運搬手配など、素人では判断が難しい専門的なものが多々あります。
そこで力になってくれるのがプロのオークション代行業者。
出品への手続きと損をするリスクを軽減でき、難しい中古車オークションでも満足できる取引ができるようになります。
- 車両の査定
- 評価表の作成(開始価格のアドバイス含む)
- 出品するオークション会場の選定
- 陸送手配
- 会場による車両検査のフォロー
- 入札・落札サポート
- 各種手続き



ユーザーがするのは車の状態を正確に伝えることと必要書類の用意、価格希望や出品のタイミングを決めるくらいですね。
オークション代行を使っての出品は、そのほとんどを業者に任せながら高値で売るチャンスがあるということです。
もちろん任せきりは危険なので、値付けや相場観を相談するときは根拠を持った説明を求め、納得した取引を進めるように管理しましょう。
売却時のデメリット①:落札されない可能性も高い
買取店では、車両に大きな欠陥がない限り、通年を通して買い取ってもらえることがほとんど。
しかし中古車オークションでは車需要や相場がダイレクトに影響するため、いつ・どんな車でも落札されるわけではありません。
たとえば大手オートオークション会場(USS、JU、HAAなど)の全国平均落札率は、通常60〜70%前後と公開されています。※参考元-月次データ | USS
さらに季節や新型車の発売によって波が生まれるため、注意しないと何度も再出品をしなくてはいけない事態に陥ります。
- 高需要期(春・秋)→ 成約率80%以上
- 低需要期(夏・冬)→ 成約率60〜70%程度
このような背景から、一刻も早く車を手放したい・現金化したいという方には中古車オークションは不向きです。
また、低年式車や流通量が多い車種では大量の出品車両に埋もれてなかなか買い手がつかないことも多く見られます。
売却時のデメリット②:代行手数料以外の諸費用がかさむ
中古車オークションへ出品するには代行手数料だけでなく出品料や運搬料、選んだ代行業者によっては整備・清掃料などの多くの費用が必要です。
また出品の度に発生する費用もあるため、最終的な費用をあらかじめ予測することが困難というデメリットもあります。



長引くほど費用がかさむため、無事売れたときには「一般的な買取りより安い金額になってしまった」というケースも度々発生しています。
このようなケースを防ぐために、買取り相場とオークション相場との差額をあらかじめ把握しておきましょう。
代行業者と相談の上で引き際もあらかじめ決めておくと、損をするリスクを減らせるでしょう。
売却時のデメリット③:車検切れの車は出品に制約がある
中古車オークションでは車検切れの車でも出品することができますが、マイナス要因が多々あります。
- 落札価格が下がりやすい…車検ありの車より数万~10万円程度安くなるケースも
- 搬送コストが高くなる…自走できないため数千~2万円程度余分に掛かる
- 落札されにくくなる…整備状態の悪さを疑われて評価ダウンにつながる恐れ
- 会場によっては出品できない…高値のチャンスを逃してしまう可能性
状態が良好で需要が高い人気車種であれば大きな影響はないとされますが、多数の中から比較されるオークションでは確実に不利に働きます。
「費用をかけても結果的に車検を通した方が得」というケースもあるため、代行業者と相談した方が良いでしょう。
中古車オークション代行に向いている人・向いていない人3つ
中古車オークションはどうしても取引難易度が高めなので、向き・不向きがはっきりとわかれます。
安易に「高く売れるから」「安く買えるから」と挑戦すると後悔する恐れもあります。
中古車オークション代行が向いているのは、「合理的に車を売買したい人で、なおかつリスクを許容できるタイプ」だとみられます。
一方で「安心感を持って取引をしたい人や、最低限の比較でスピーディーに決めたいタイプ」の方にはやや挑戦のリスクが高いと考えられます。
ご自身がどちらのタイプに当てはまるか確認してみましょう。
向いている人:中古車の知識や相場感が掴める人
中古車オークションは良い車も悪い車も入り混じった場所です。
代行業者のバックアップがあるとはいえ、品質評価表と車両写真から自分で車の状態を判別できる人や、市場の値動きを把握できる人だと損をしにくいでしょう。



中古車市場の値動きといわれると難しいですが、目星をつけている車種がどのくらいで落札されているかの平均値がわかれば十分です。
オークサポートなどの一部代行業者では、過去の落札相場を検索できるので積極的に活用しましょう。
「車種・年式・走行距離・修復歴・ボディカラー」の条件を揃えて相場検索するだけでも、大まかな市場価格は見えてくるでしょう。
オークションでは市場価値からかけ離れた金額で落札・出品しないように、必ず入念なチェックを心がけてください。
向いている人:コスパ重視で車両状態に妥協ができる
中古車オークションの車は、販売店で売られている車のように万全の状態ではありません。
しかし、中古車に精通した経験豊富な代行業者に協力してもらえれれば、悪条件の車を掴むリスクをある程度軽減できます。
未整備・未清掃とはいえ、その分販売店による中間マージンを大幅にカットできるため、車の状態や品質よりコスパを重視する人はピッタリだと言えるでしょう。
さらに車を維持する知識や修理工場が確保できているなら、中古販売店で買うよりメリットが大きくなるかもしれません。
向いている人:複数の選択肢を比較検討できる人
中古車オークション代行で車を買うのは比較検討の連続です。
その分、一般市場に出回らないような好条件の一台に出会える可能性が高く、大きな満足感と費用負担の軽減が図りやすいのが特長です。
販売店で購入するなら少数の在庫から選べば良いだけです。
しかしオークション代行では代行業者選びから車両条件の取捨選択、予算の設定や入札車両の絞り込みなど、様々な面で決断しなくてはいけません。
車を探す試行錯誤も楽しめる方にこそ、中古車オークションでの車探しがピッタリでしょう。
向いていない人:面倒なやりとりをしたくない
中古車オークション代行を依頼すると、入札・出品に関する希望やスケジュールをヒアリングするために綿密な打ち合わせが必要です。



プロだから大丈夫と任せっきりにするのはおすすめできません。
トラブルを防ぐために予算感や車の条件をしっかりと擦り合わせましょう。
中古車オークションは一括査定のような複数社との連絡は不要なものの、代行業者との密な連絡は絶対に避けられません。
また希望に沿う車がすぐに見つかるとも限らず、手放す場合もすぐに売れるとは限りません。
そのたびに何度も連絡を取り合い打ち合わせをしなくてはいけないため、時間も手間もかかってしまいます。
スピーディーに買いたい・売りたいという方には、中古車オークション代行は向かないといえるでしょう。
向いていない人:ネットや非対面での取引に不安がある人
この記事で紹介したような大手中古車オークション代行では、対面商談ではなくメールや電話といった非対面式の商談がメインとなります。
車の状態は写真と品質評価表で判断し、現車は見られないまま高額な取引の決断をしなくてはいけません。
このような仕組みに不安感を感じるのは仕方がなく、精神的な負担が大きくなってしまうことも。
納車された車に満足ができなかった場合の交渉や保証も限定的なので、値段より安心感を優先した方には不向きと言わざるを得ません。
向いていない人:トラブル時の対応や保証を重視する
中古車オークションに出品されている車には、品質保証やメンテナンスのサービスはありません。
中古車オークションでは代行業者が落札したまま点検・整備なしでの引き渡しが普通で、整備や保証を付けたいなら別途5~8万円の追加費用が必要になります。
一方、中古車販売店では、整備費用やクリーニング代、保証コストが全て車両代に含まれていることが多く、車両の品質も担保されています。
車両価格のお得感より「安心感を大切にした方」は、販売店で購入する方が満足感が得られると考えられます。
中古車オークション代行でありがちなトラブルと対処法
中古車オークション代行は一般人も参加できない不透明さから、いくつかの典型的なトラブルが発生しやすい環境となっています。
このようなトラブルを起こさないためには信頼と実績があるオークション代行業者を選ぶことが重要です。
希望していない金額で落札される
中古車オークションの相場は時期やタイミング、会場によって価格に違いが生じやすい特徴があります。
本来であればオークション代行の担当者に対して落札条件を詳細に指定して取引を行いますが、話の行き違いや勝手な判断で希望にそぐわない条件で落札される恐れもあります。
このような不測の事態を防ぐためには落札したい車の予算やコンディションを明確に伝えて、自身も相場を理解しておくことが大切です。
また業者側を焦らせないために車の決定を急いでいないことも伝えると良いでしょう。
落札額の虚偽報告で利用者が損をする
ユーザーがオークション会場に出入りできず落札データを確認できないことを悪用して、落札額を虚偽報告して業者側が不当に利益を得る事例があります。
売却の場合は中抜きされるリスクもあります。
また、落札額は正しく提示するものの出品・落札手数料や整備料、陸送費などを吊り上げて高額請求して利益を抜きとるケースもあります。
こういった虚偽報告で損をするのを防ぐためには、落札表(成約票)のコピーをもらうと良いでしょう。
また、高額な手数料を取られないようにするには、他の代行業者の手数料と比較して相場を掴んでおくのが良いです。
届いた実車に問題がある
中古車オークションでは現車がみられないため、納車時に想定しなかった問題が発覚することがあります。
このようなトラブルを防ぐには落札予定の車の品質評価表の開示を依頼し、代行業者の説明と実際の車の状態にギャップが生じていないか判断しましょう。
さらに慎重に進めるなら「AIS」や「USS Inspection」などの第三者機関による鑑定が行われた車を選択すると安心です。
またオークション代行の中には納車後のトラブルや不具合に対して、修理や返品保証を設定している場合もあるので、チェックしておくと良いでしょう。



中古車オークションではノークレームノーリターンが原則です。
評価表の内容と明らかな違いがある場合以外はオークション主催も動きません。
さらに中古車取引はオーダーメイド契約に近い性質を持つため、クーリングオフ制度も適用されません。
事前説明と異なる場合は詐欺・錯誤で法的対処が執れる可能性はありますが、実際は消費者センターに相談しても解決にはつながりにくいでしょう。
こういったトラブルを防ぐには虚偽説明があった場合の対策を契約書に明記してもらうことも有効です。
中古車オークション代行の利用の流れ・ステップ
中古車オークション代行を利用する際の流れ・ステップをご紹介します。
なお、代行業者や車の状態によってやや違いはありますので参考としてご確認ください。
購入で利用するときの流れ・ステップ
中古車オークションの相場をチェックしつつ、代行業者の手数料を加味して総額の計画を立てましょう。
算出には各代行業者が公開している相場リストを参考にしたり、直接業者に問い合わせをして具体的な相談をするのでも良いでしょう。
この際、中古車販売店で買う場合も算出して損益分岐点を設定しておくのもおすすめです。
落札したい車の具体的な条件を固めて、自分または代行業者に目的の車を探してもらいます。
オークション会場に一般人は入れませんから、落札まで代行業者に一任することになります。
業者や会場によっては現車の下見として、写真や電話でコンディションを連絡してくれる場合もあります。※基本有料
希望する車が落札できたら、車庫証明の取得や名義変更などの登録手続きに入ります。
登録手続きは業者に有料で代行してもらうことも可能ですが、ご自身でも簡単に手続きできます。
なお、落札後の整備・点検の有無は代行業者によって異なるため事前に確認をしておきましょう。
また、車検切れしている車を落札した場合は車検を通す必要もあります。
全ての手続きが完了したら納車です。
売却で利用するときの流れ・ステップ
手数料等を比較し、オークション代行業者を決めて車の査定を受けます。
中古車市場を確認し、担当者に相談しながら最低落札価格を決めて申し込みをします。
必要書類一式の提出と車の引き渡しを行います。
オークション会場で車両検査や評価表の作成を行い、オークション当日に備えます。
最低落札価格をクリアした入札が入れば落札となりますが、もし落札されなかった場合は再出品も可能です。
無事落札されたら、業者によって名義変更手続きと車両引き渡しを進めてもらいましょう。
オークション代行業者から、各種手数料を指しい引いた車両代金を受け取って取引完了です。
中古車オークション代行でよくある質問
中古車オークション代行は一般的な購入・売却と異なる点が多々あります。
ここでは中古車オークション代行を使う上で、よくある質問について回答します。
- 中古車オークション代行の手数料の相場はいくらですか?
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中古車オークション代行の相場は以下の通りです。
なおここで指す手数料とは、中古車販売業者専用オートオークションへの代行手数料とします。
手数料の相場- 出品手数料(都度型/再出品含む):3~5万円
- 出品手数料(成功報酬型):落札された額の5~15%
- 落札手数料(500万円未満):4~5万円
- 落札手数料(500万円以上):5万円~落札料1%+税
別途オークション会場に支払う出品料・落札料がそれぞれ1万円程度必要です。
各種手数料や費用が発生するタイミングは代行業者によって大きく異なります。
欲しい車・出品する車の価格や市場価値を加味して、手数料の発生を抑えられるオークション代行を選びましょう。
- どんな車でも中古車オークションで買えますか?
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中古車オークションでは国産車の多種多様な車種はもちろん、輸入車や商用車まで実に様々な車が出品されています。
全国的に見れば出品される車に制限がないため、どんな車でも買える可能性はあります。
しかし、レアリティが高い旧車や輸入車は出品数が極端に少ないため入手には苦労するでしょう。
また、排ガス規制が厳しい地域では古いディーゼル車が持ち込めない影響で出品が限られるなどの特殊なケースがあります。
- 納車までどのくらいの期間がかかりますか?
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日本中古車自動車販売協会連合会の見解によると、落札後の輸送から登録業務完了を経て納車されるまで1~3週間と発表されています。
各工程の日数目安- 入金…当日~数日中
- 車の運搬…2日~1週間(場所で大きく左右)
- 名義変更や手続き3~5日
- 点検・簡易整備…3~5日(任意)
なお、整備や車検が必要な場合は、上記と別に1週間程度の余裕を見た方が安心です。
- 中古車オークション代行でローンは利用できますか?
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中古車オークション代行では現金払いが基本ですが、ローンに対応している業者もあります。
ローンでの支払いを希望する方は、早い段階でローン支払いの可否を確認しておくと良いでしょう。
- 事故歴(修復歴)のある車を避けることはできますか?
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出品された車の状態をまとめた品質評価表には、修復歴や事故歴の有無を記した項目があるため事故車を避けることは容易です。
ただし「修復」のとらえ方は査定士によって多少異なる点に注意しましょう。
たとえば軽度な修理なら修復なしと扱う場合や、検査票を細かく読まないと気づけないような小さな修復歴がある場合もあります。
オークションで中古車を購入する際は、これらの細かな異常に気付ける代行業者に依頼するようにしましょう。
- 落札できなかった場合でも手数料はかかりますか?
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欲しい車が落札できなかった場合、ほとんどのオークション代行で手数は発生しません。
ただし入札手数料や希望者検索手数料などを請求する業者も居ますから、依頼前に確認しておくと良いでしょう。
まとめ:中古車オークション代行は難易度高めだが、お得に取引できるチャンス
ここまで中古車オークション代行のおすすめ業者や利用するメリット・デメリットについて解説しました。
- オートオークションは車の販売業者同士で取引するもの。一般人が売買したい場合は代行業者の仲介が必須
- 中間マージンを抑えられるため安く買え、高く売れる可能性が非常に高い
- 一般的な中古車店と比較してお得に売買できるとは限らない
- 落札した車はクリーニングや整備が行われていない
- 取引きしたい車の特徴・値段に合わせて最適な代行業者を選ぶべき
オートオークションは車の販売業者同士で取引するため難易度が高いサービスですが、中古車に関する最低限の知識とオークション代行業者をうまく選ぶことでお得に中古車を売買できます。
車両価格を何より重視したいなら、中古車オークション代行がおすすめでしょう。
しかし出品車両の中には「安かろう悪かろう」もたくさん混ざっていますから、失敗しないように焦らず慎重な取引に努めましょう。
根気強く探すことで一般の販売店では見つからないような車や査定額に出会えるかもしれません。