法人がカーリースを導入すると、営業車の管理のしやすさや、経理・税金負担の削減などのメリットがあると知られています。
しかし、いざカーリースを検討するとなると、リース会社が多すぎて絞り込むのが非常に大変ではないでしょうか。
そこでこの記事では、法人向けカーリースのおすすめ人気ランキングをまとめました。
サービス名 | ニコノリ | オリックスカーリース (法人・個人事業主用) | KINTO | オートフラットBiz | コスモMyカーリース | リースナブル | ENEOS新車のサブスク | クルカ | トヨタカーリース | SOMPOで乗ーる |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月額料金 | 5,500円~ | 14,520円~ | 16,720円~ | 14,630円~ | 16,610円~ | 6,600円~ | 23,100円~ | 29,700円~ | 要問い合わせ | 24,620円~ |
期間 | 1~9年 | 3年・4年・5年 6年・7年 | 3年・5年・7年 | 3~7年、9年(新車) 2~8年(中古車) | 3年・5年・7 9年 | 3年・5年・9年 | 3年・5年・7年 | 3年 一部車種は4年 | 3年・4年・5年 | 1年~9年 |
詳細 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |

自動車業界に籍を置く筆者が、法人のお客様が感じやすい疑問と共に解説します。
合わせて、法人・企業に最適なカーリースや会社ごとの特徴、導入するメリット・デメリットもわかりやすくお伝えします。


法人向けカーリースには、節税効果や借入枠の温存など法人ならではのメリットがあります。
一方で、走行距離に制限があることも多く、業種によっては注意が必要でしょう。


カーリースは長い期間にわたって契約するサービスです。
この記事を参考にし、デメリットやリスクも理解した上で用途に合ったカーリース選びを行ってください。
法人向けカーリースの選び方


法人カーリースを探す際、どのような点に気をつけるべきなのでしょうか。
まず、法人カーリースを選ぶ際に注意したいのはオペレーティングリースとファイナンスリースのどちらに属するかということです。
- オペレーティングリース
- ファイナンスリース



この2つは会計処理に大きな違いが表れるので、必ず押さえなくてはいけません。
また、個人利用より使用頻度が増えやすい分、利用上の制限にも一層気を配る必要があります。
下記にて法人カーリースの選び方について詳しく解説いたします。
月額料金に含まれるサービスで比較する
カーリースの月額料金に含まれるサービスは、以下のようにリース会社によって異なります。
サービス名 | ニコノリ | KINTO | オリックスカーリース (ファイナンスリースの場合) |
---|---|---|---|
月額料金に含まれるもの | ・車両代 ・環境性能割 ・登録諸費用 ・自動車税種別割 ・重量税 ・自賠責保険 ・新車1・6ヵ月点検 ・メーカー保証 ・オイル交換(6ヵ月毎)他 | ・車両代 ・環境性能割 ・登録諸費用 ・自動車税種別割 ・重量税 ・自賠責保険 ・任意保険 ・メンテナンス(点検・修理) ・車検 | ・車両代 ・環境性能割 ・登録諸費用 ・自動車税種別割(期間中) ・重量税(初回のみ) ・自賠責保険(初回のみ) |
そのためカーリースを比較する場合は、月額料金に含まれるサービスを把握し、メンテナンス内容やフォロー体制も比較しなければいけません。
契約期間中に発生する費用(メンテナンス・車検・保険・税金等)の一切を洗い出して比較すると、より計画的でギャップが少ない利用が可能です。



カーリースが提供するメンテナンスパックは便利な反面、加入すると月額料金が高くなりやすいです。
懇意にしている自動車工場があるなら、メンテナンスパックに加入せず自身で管理するのも節約の一つです。
ただし経理上はリース料と計上科目が分かれるため、多少の手間が増えることに留意しましょう。
リース期間や走行距離制限などの制約を確認
カーリースは車両価値の低下を防ぐため、利用上のルールを設けています。
主な例には、走行距離制限・改造禁止・原状復帰しての返却が挙げられます。
- 走行距離制限:契約中に走れる距離が決まっている。超過すると追加金で精算
- 改造:車両価値を下げるため禁止の場合が多い。跡が残らない脱着なら可能なケースあり(要確認)
- 原状復帰しての返却:キズはリース会社に連絡して修繕が基本。経過年数に応じた消耗は問題なし
上記の制限に抵触する恐れがある法人は、カーリースの利用に慎重にならなくてはいけません。
法人向けカーリースの中には車両消耗に対して寛容的なプランもあります。
車両やカーリース選びを進める前に、想定される使用頻度や消耗のシミュレーションをしておくと良いでしょう。
無理のない残価精算の契約方式を選ぶ
カーリースの契約方式はオープンエンド方式とクローズドエンド方式の2つがあります。
オープンエンド方式の場合は、車両返却時に残価精算として追加金が発生する恐れがあります。



この二つの契約は車両残価を補償する先が異なります。
双方の特徴とメリット・デメリットは以下の通りです。
項目 | 残価の補償先 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
オープンエンド方式 | 契約者 | 月額料金を抑えやすい | 残価精算の可能性 |
クローズドエンド方式 | リース会社 | 返却時の残価精算が 発生しない | オープンエンド方式より 月額料金が高くなりやすい |
未来の車の価値はある程度予測が立てられるものの、市場の動向によって起伏します。
車の価値が予測より下がった・消耗具合が経年劣化の域を超えたなど、残存価値を下げる要因は様々です。
据え置いた設定残価が高いほど残存価値とのギャップが生じやすく、高額の追加精算が発生するリスクが高くなります。
月々の負担を軽くするためにオープンエンド方式で契約する場合は、一括清算のリスクがあることも留意しておきましょう。
サポートの充実度を確認する
車を利用していると事故や故障などの予期せぬトラブルに遭遇することがあります。
そのため、有人カスタマーサポートの受付時間が長いカーリースや実店舗を構えている会社を選択すると安心感が増します。
故障や事故時の対応についてヒアリングしておきましょう。
会計処理・税制上の扱いを把握する
カーリースはメンテナンス・税金・任意保険代・車両代を一本化でき、経費計上が容易なプランが多く存在します。



これはオペレーティングリースの場合で、実質的に購入とほぼ同じ特徴を持つファイナンスリースの場合は減価償却が必要です。
なお、契約満了時に車両を“もらえる”プランは、ファイナンスリースに当たることが多い様子です。
オペレーティングリースの特徴 | ファイナンスリースの特徴 |
---|---|
・返却時の残存価値を差し引いたリース料算出が一般的 ・契約後は車両を返却することが基本 ・賃貸借処理なので会計処理が楽 | ・所有権が借主側に移転する ・使用に伴うコスト(取得価額・金利・税金・保険料など)を借主側が負担 ・売買取引に近く、減価償却などの手間が必要 |
カーリースの導入動機に「会計処理の負担を減らしたい」とある場合は、検討しているサービスがオペレーティングリースかを必ず確認しましょう。
法人向けカーリースおすすめ人気ランキング【2025年最新】


法人向けカーリースは個人利用や個人事業主契約と内容が異なり、専用プランを準備している会社が目立ちます。
ここでは自動車業界で働いている筆者が、便利な特徴を持つおすすめの法人向けカーリースを10社お伝えします。
- 1位:ニコノリ
- 2位:オリックスカーリース(法人・個人事業主用)
- 3位:KINTO
- 4位:オートフラットBiz
- 5位:コスモMyカーリース
- 6位:リースナブル
- 7位:ENEOSカーリース
- 8位:クルカ
- 9位:トヨタレンタリース
- 10位:SOMPOで乗ーる



同じカーリースでも各社特色があります。料金だけでなく、付随するサービスに着目してくださいね。
法人向けカーリースは専用窓口を設けていることも多々あり、最適なプランを組んでもらえる場合もあります。
1位:ニコノリ


ニコノリの概要 | |
---|---|
運営会社 | 株式会社MIC |
月額料金 | 5,500円〜 |
リース期間 | 1〜9年 |
走行距離制限 | 30,000 or 60,000km/5年 ※9年契約で無制限 |
任意保険 | なし |
契約方式 | オープンエンド方式 クローズエンド方式 |
取り扱い車種 | 国産車全メーカー |
契約満了後の車両譲渡 | あり |
メンテナンスプラン | あり |
URL | https://www.niconori.jp/ |
- 業界トップクラスの安い月額料金
- 頭金の有無を調整可能(初期費用0円も可)
- 365日のカスタマーサポート体制
- 国内全メーカー取扱い・商用向け車種が豊富
- 月額料金に車検とオイル交換代を含む
- クローズドエンド契約は一部の店舗のみ
- 中途解約は原則不可。解約には違約金が必要
- 任意保険や詳細なメンテナンスは別途必要
- 整備工場を自由に選択できない
- サービス内容が店舗によって少し異なる
ニコニコレンタカーで有名な株式会社MICが提供するニコノリは、業界トップクラスの低価格料金が特徴の人気カーリースです。



月額5,500円から新車に乗れることで知られていますが、これはボーナス併用払いの金額なので注意です。
また、オンラインからの申し込みはオープンエンド契約となるため、解約時の追加精算発生のリスクに注意が必要です。
また、ガソリンスタンドと併設しているニコノリ窓口で契約すると、契約期間中のガソリン代が5円引きになる特典もあります。※一部店舗を除く
ニコノリで法人向けカーリースを契約するときは、契約する窓口によって条件が異なることを押さえておきましょう。


2位:オリックスカーリース(法人・個人事業主用)


オリックス・カーリース(法人・個人事業主用) | |
---|---|
運営会社 | オリックス自動車株式会社 |
月額料金 | 14,520円~ |
リース期間 | 3年・4年・5年・6年・7年 |
走行距離制限 | 500~2,500km/月 |
任意保険 | なし |
契約方式 | クローズドエンド方式 |
取り扱い車種 | 国内車全メーカー ビジネス向け車種のみ |
契約満了後の車両譲渡 | なし |
メンテナンスプラン | あり |
URL | https://www.carlease-online.jp/biz/index.html |
- 管理台数100万台を超える実績がある
- 頭金不要で初期費用が掛からない
- ファイナンス・メンテナンスリースの相談が容易
- 契約年数・走行距離制限を自由に設定できる
- 商用利用に特化したプラン・車種が豊富
- もらえるプランや車両買取はできない
- 中途解約の場合は違約金が発生する
- ファイナンスリースは重量税・自賠責が初回のみしか負担されない
- 整備工場を自由に選択できない
法人向けカーリースの実績が豊富なオリックスカーリースでは、バンやライトバンを始めとする商用車に適した車種が充実しています。



ビジネスに利用しやすい低グレード車も選択可能。走行距離制限も最長2,500km/月と長いのも好条件ですね。
ファイナンスリースとメンテナンスリース(オペレーティングリース)の月額料の違いが分かりやすく、サイト上で比較しやすい特徴があります。
また任意保険をリース料に含むこともできるため、メンテナンスリースを活用すると会計処理の一本化が実現します。


3位:KINTO


KINTOの概要 | |
---|---|
運営会社 | 株式会社KINTO |
月額料金 | 16,720円~ |
リース期間 | 3年・5年・7年 |
走行距離制限 | 1,500km×利用月数 ※超過分は1kmあたり11円〜 |
任意保険 | あり |
契約方式 | クローズエンド方式 |
取り扱い車種 | トヨタ系37車種 ※一部Web取り扱いなし |
契約満了後の車両譲渡 | なし |
メンテナンスプラン | 月額料金に含まれる |
URL | https://kinto-jp.com/ |
- 長納期車両も納期短縮が可能
- 頭金の有無を調整可能(初期費用0円も可)
- 車に関するほとんどの費用を月額料に含む
- 中途解約が可能なプランがある
- 正規ディーラーでのメンテナンスが可能
- もらえるプランや車両買取はできない
- 任意保険を自由に選択できず、等級継承は不可
- 正規ディーラーへの入庫が必須
- プラン内容のカスタマイズ性が低い
- 商用向け車種の取り扱いが少ない
トヨタ自動車が提供するカーリースKINTO最大の特徴は、メンテナンス・自動車任意保険を完全一本化できる点にあります。



役員車や送迎車に適している一部車種は長納期化が深刻ですが、メーカー直営のカーリースだけあって納期短縮が容易です。
月額料金に車のコンディションを保つための消耗品を含んでおり、故障や事故の修理も追加金なしで対応してもらえます。
月額料金以外での費用の発生確率が非常に低いため、会計処理・管理面でも負担が少ないカーリースだといえます。


4位:オートフラットBiz


オートフラットBizの概要 | |
---|---|
運営会社 | 出光興産株式会社 |
月額料金 | 14,630円~ |
リース期間 | 3~7年、9年(新車) 2~8年(中古車) |
走行距離制限 | 2,500km/月(新車) ※マイメンテプランは1,500km/月 |
任意保険 | なし |
契約方式 | オープンエンド方式 |
取り扱い車種 | 国内車全メーカー |
契約終了後の車両譲渡 | あり |
メンテナンスプラン | あり |
URL | https://www.idemitsu-autoflat.com/ |
- 契約満了時に買取が選べる
- 中古車の品揃えが約6万台と豊富
- ガソリンが最大5円引きになる特典あり
- 月額料金等のプラン詳細は要問い合わせ
- 中途解約の場合は違約金が発生する
- 車両返却時に残価精算リスクあり
出光興産が運営するカーリース・オートフラットBizは、法人カーリースでは珍しい契約車両が貰えるプランがあります。



オートフラットBizでは走行距離制限が設けられていますが、超過による追加精算はありません。
オープンエンド方式のため返却時の支払いリスクがありますが、メンテナンスパックに加入すると走行距離制限が2,500km/月と非常に長くなります。
このことから残価設定額はそこまで高くないとされ、追加精算のリスクも低いと予想できます。
5位:コスモMyカーリース


コスモMyカーリースの概要 | |
---|---|
運営会社 | コスモ石油マーケティング株式会社 |
月額料金 | 16,610円〜 |
リース期間 | 3年・5年・7年・9年 |
走行距離制限 | 500km / 月 1,000km / 月 1,500km / 月 |
任意保険 | なし |
契約方式 | オープンエンド方式 クローズエンド方式 |
取り扱い車種 | 国産車全メーカー |
契約満了後の車両譲渡 | あり(店舗限定) |
メンテナンスプラン | あり |
URL | https://www.cosmo-mycar.com/ |
- メンテパック加入でコスモ石油の給油が値引き
- EV用専用プランがあるので導入が容易
- 商用車のラインナップが豊富
- 中途解約の場合は違約金が発生する
- もらえるプランや車両買取はできない
- メンテナンス入庫先が指定される
大手ガソリンスタンド・コスモ石油が運営するコスモMyカーリースは、メンテナンスパックへの加入でガソリン代が最大5円引きになる特典があります。
また、走行距離制限や契約期間、頭金の有無など細かに設定でき、カスタマイズ性が高い点も高評価を得ています。
サイト上で大まかな見積金額を算出できるので、他社と比較しやすいのも嬉しいポイントです。


6位:リースナブル


リースナブルの概要 | |
---|---|
運営会社 | 株式会社三和サービス |
月額料金 | 6,600円〜 |
リース期間 | 3年・5年・9年 |
走行距離制限 | 750km / 月 |
任意保険 | なし |
契約方式 | オープンエンド方式 |
取り扱い車種 | 国産車メーカー50車種 |
契約満了後の車両譲渡 | あり |
メンテナンスプラン | あり |
URL | https://leasonable.com/ |
- 期間中の解約・乗りかえが簡単
- 車を改造・カスタムできる(減額査定の可能性あり)
- 業界屈指の低料金設定が自慢
- 走行制限が短い
- 解約時・満了時に残価精算のリスクがある
- メンテナンス シンプルプランでは心許ない
カーリース業界屈指の低料金設定で車両をフレキシブルに使えるサービスが、三和サービスが提供するリースナブルです。



中途解約・契約中の乗りかえ・改造・買取OKと、他のカーリースで制限されることが許可されている驚きのサービスです。
オープンエンド方式かつ走行距離制限が厳しいため、短距離の送迎など限定的な利用がお勧めです。
なお、リースナブルでは中古車リースも取り扱っており、状態が良い高年式車や新古車も充実しています。


7位:ENEOS新車のサブスク


ENEOS新車のサブスクの概要 | |
---|---|
運営会社 | ENEOS株式会社 |
月額料金 | 23,100円~ |
リース期間 | 3年・5年・7年 |
走行距離制限 | 1,000km / 月 1,500km / 月 2,000km / 月 3,000km / 月 |
任意保険 | なし |
契約方式 | クローズエンド方式 |
取り扱い車種 | 国産車全メーカー |
契約満了後の車両譲渡 | なし |
メンテナンスプラン | あり |
URL | https://eneos-cl.com/ |
- 法人カード利用で給油が一律10円/L引き
- ロードサービスを標準付帯
- 車両・運行管理サービスが充実
- もらえるプランや車両買取はできない
- 契約期間が限定的
- 商用車向け車種が少ない
ENEOS新車のサブスクでは走行距離制限数を4パターンから選択できるため、走行距離が伸びやすい業種への利用も安心です。



法人向けクレカ利用でENEOS カーリース以外の車両の給油も一律10円/L引きされるのが大きいですね。
また車両情報や維持費・工数を一元化し、業務効率化をサポートする独自の仕組みも整っています。


8位:クルカ


クルカの概要 | |
---|---|
運営会社 | 株式会社クルカ |
月額料金 | 29,700円~ |
リース期間 | 3年 一部車種は4年 |
走行距離制限 | 36,000km / 3年 |
任意保険 | なし |
契約方式 | クローズエンド方式 |
取り扱い車種 | 国産車メーカー27車種 |
契約満了後の車両譲渡 | なし |
メンテナンスプラン | オプションとして追加可能 |
URL | https://newcar.shop/ |
- 車検ごとの乗りかえや契約見直しが容易
- 最低価格保証を掲げており価格交渉が可能
- 契約12ヵ月経過で中途解約が可能
- 取り扱い車種が少ない
- もらえるプランや車両買取はできない
- 希望ナンバーは契約者が手続きして持ち込み
契約期間が3年間のみのクルカは、車検なしでメンテナンスの負担を最小限に抑えられるカーリースです。



契約12ヵ月経過で中途解約が認められるので、毎年車両や契約内容の見直しができるのも嬉しいですね。
クルカではレクサスを始めとするプレミアムカーを選べ、常に新しい車に乗れる仕組みです。
この特徴を活かして、役員車や特別な送迎車への利用も良いでしょう。


9位:トヨタカーリース


トヨタカーリースの概要 | |
---|---|
運営会社 | 株式会社トヨタレンタリース ※各地域のトヨタ販売店資本会社 |
月額料金 | 要問い合わせ |
リース期間 | 3年・4年・5年 |
走行距離制限 | 要問い合わせ |
任意保険 | なし |
契約方式 | オープンエンド方式 クローズドエンド方式 |
取り扱い車種 | トヨタ全車種 |
契約終了後の車両譲渡 | なし |
メンテナンスプラン | あり |
URL | https://mobility.toyota.jp/leasing/ |
- 法人に特化したカーリース
- 個別のプラン提案が可能
- 車両管理に関する一連のサービスがある
- トヨタ車しか選べない
- もらえるプランや車両買取はできない
- 中途解約ができない
法人専門のトヨタカーリースはカーリースだけでなく、車両の管理・車両関連の課題解決など、多岐にわたるサービスを同時に提案することができます。



契約前なら社名塗装・特別架装も可能。契約者のニーズに合わせた最適なプラン提案も得意です。
一般的なカーリースでは難しい複数台数一括管理やリースバックなどの複雑な相談もできるトヨタブランドの大規模サービスです。
10位:SOMPOで乗ーる


SOMPOで乗ーるの概要(法人) | |
---|---|
運営会社 | SOMPOホールディングス |
月額料金 | 24,620円~ |
リース期間 | 1年~9年 |
走行距離制限 | 500km/月 1000km/月 |
任意保険 | なし |
契約方式 | オープンエンド方式 |
取り扱い車種 | 国内・海外メーカー 一部車種 |
契約終了後の車両譲渡 | あり |
メンテナンスプラン | あり |
URL | https://sompo-de-noru.jp/ |
- 1年単位での契約が可能
- 海外メーカーも取り扱っている※要相談
- 契約満了後にもらえるプランあり
- 解約時・満了時に残価精算のリスクがある
- 走行距離制限が短い
- 選択できる車種が限定的
SOMPOで乗ーるは、国産車・輸入車メーカー約300車種から選べ、グレードやオプションも自由に設定できるカーリースです。
プランの独自性が高く、中途解約オプション・残価保証オプションがあるほか、元から月額料金に任意保険を含んでいるのも好印象です。
さらに所定の条件を満たす場合は、現在の保険等級を引き継ぎぐことも可能という大変珍しい特徴もあります。



任意保険をセットで契約できるカーリースはありますが、等級を引継げるのは保険を取り扱う会社だからこその特徴です。
法人向けカーリースのメリット


法人向けカーリースを使うメリットには、主に会計処理・初期費用・税金の負担軽減が挙げられます。



カーリースを導入する業種は実に様々。
トヨタのサブスク“KINTO”では全契約者の約20%が法人利用と公表しています。
この数字からも法人がカーリースを導入するメリットが多く、選択肢として広く浸透していることが伝わってきます。
具体的には以下のようなメリットがあります。
以上のメリットを深く理解し、検討材料にしてください。
初期費用を抑えられる
頭金不要のカーリースが多く、“購入・ローン”と比較すると初期負担を格段に軽減できます。
特に複数台導入したい場合やトラックなどの高額車両の導入時には、多額の初期投資が不要になります。
- 車両本体価格
- 自動車税
- 登録費用
- リサイクル料金
- 納車費用
- 自賠責保険料



もちろん頭金を支払って月額料金の調整をしたり、審査の通過率を上げる要因として活用するのも可能です。
基本的にカーリースは車を借りるサービスのため頭金不要なことが多いですが、一部カーリースでは頭金が必須なケースがあります。
初期負担の軽減が目的の場合にはリース会社選びの際に注意したり、契約内容の相談をするようにしましょう。
経費計上が容易で節税効果がある
法人カーリースは毎月の支払い金額が一定であり、加入プランによっては車両代・各種税金・メンテナンス代をリース料として一括経費計上ができます。
これにより会計処理が大幅に簡素化され、効率的な節税対策の両立が実現します。
- 購入…複数年にわたって減価償却。出費に応じて科目を分けて計上しなければならず、煩雑な処理が多い。
- ローン…利息のみしか経費計上できない。会計処理は同上。
カーリースを導入すると月額料金や維持費が常に安定するため計画的な資金管理も容易となり、法人・企業の経営貢献に繋がります。
車両管理が簡単になる
カーリースではメンテナンスパックを付帯できるサービスが多く、車両管理をカーリース側に一任できます。
利用頻度が高い社用車は特に消耗品交換の頻度が高く、業務負担軽減を狙ってメンテナンスパックに加入することが多い様子です。
なお、メンテナンスパックの内容はカーリースによって少しずつ異なります。
基本的には消耗品交換や点検・車検が含まれており、適宜入庫案内が届くためコンディションの維持が容易になります。
また万が一の故障のときも有償でトラブル対応を引き受けており、保有台数が多い法人・企業にこそメリットが多いサービスでしょう。
借入枠の温存が期待できる
ファイナンスリース・オペレーティングリース問わず、カーリース契約は原則として銀行の借入枠に影響を与えません。



カーリースは銀行を利用しないので直接的な影響ありません。
そのため銀行借入枠や手元資金を温存することが可能です。
生まれた余裕で運転資金や他の設備投資に注力することができるのがメリットでしょう。
新しい車に乗りかえやすい
カーリースは定められた期間だけ利用するため、その時期に必要な車両を導入しやすい特徴があります。



所有物は手放すのが何かと面倒ですが、リースなら簡単な手続きだけで手放したり乗りかえたりできます。
このメリットを活かして事業スケールに合った車種に適宜乗りかえたり、最新車種を役員車や送迎車に用いることも可能です。
社用車は企業や団体のイメージに直結する重要なポイントです。
業務効率を改善する狙いのほかにも、管理が行き届いている綺麗な車に乗ってイメージアップを図ってみてはいかがでしょうか。
法人向けカーリースのデメリット・注意点


法人向けカーリースを利用するデメリットには、走行距離制限や原状復帰しての返却など車の使い方にやや制限が生じやすい点が挙げられます。



とはいえ、法人を対象にしたカーリースは制限が緩い傾向があります。
車に社名を入れたい・簡単な器具を付けたい場合はリース会社に相談すると良いですよ。
ここでは法人がカーリースを使う際に注意したいデメリットを具体的にご紹介します。
中途解約ができない場合が多い
カーリースの月額料金は、契約満了時の車両残存価値を加味して決定しているため、原則として中途解約ができません。



中途解約を禁止するカーリースで解約をすると、多額の解約金や残金の一括清算を求められることも。
中には解約が可能なカーリースもありますが、『所定の条件に適合した場合のみ無償で解約できる』などの厳しい条件が設定されている場合が一般的です。
そのため、車両の利用期間が明確ではない場合は、中途解約が認められているカーリースや延長を前提に契約することがお勧めです。
中途解約禁止のカーリースで解約する場合、解約までに費用・時間・手間が必要です。
利用期間の見極めが重要なので、契約前に慎重に検討しましょう。
走行距離など使用上の制限が多い
カーリースは車両を借りるサービスなので、車の価値を一定値以上落とさないために走行距離制限が設けられています。
走行距離制限を超過すると追加金を求められるため、距離を多く走る事業の方は特に注意しなくてはいけません。
こうした追加金を防ぐためには車両の走行距離を常に把握し、厳密な車両管理を行う必要があります。
保有台数が多い法人の場合、全ての車両をコントロールするのは難しく、車両管理システムの導入が余儀なくされることもあります。
返却時に追加精算が必要な場合がある
カーリース料は、返却時に残る見込みの『価値(残存価値)』を差し引いた金額を契約期間で分割して月額料金を決定しています。
残価を高く設定する方が月額料金が安く済みますが、実際はそう簡単ではありません。



返却時の車両価値が高く設定した残価を下回ると、契約者に差額を一括請求しなければいけません。
そこで設けられているのが、残価の支払い責任の有無を表すオープンエンド方式とクローズドエンド方式の2つです。
オープンエンド方式は月額料金が安くなる点が魅力的ですが、契約満了時に残価支払いが必要になる恐れがあります。
契約満了時に予期せぬ支出をなくしたい場合は、残価の支払い責任がカーリース側に残るクローズドエンド方式がお勧めです。
原状回復しての返却が必要
カーリースでは原状復帰が原則であり、経年劣化の域を超えた損傷やダメージには契約者が追加金を支払って精算します。
これは積み下ろし等で車を傷つける恐れがある場合も含まれます。
同様に、車両の価値を落とす恐れがある指定用品以外の取付けや改造、ドレスアップを禁止しているカーリースがほとんどです。



脱着が容易で跡が残らない用品なら返却前に取り外せば問題ありません。
一方で法人向けカーリースは、ボディに掲示する看板やカッティングシートの取り付けに対して寛容的な傾向があります。
基本的に改造は認められていませんが、個人向け契約より融通が利きやすいサービスも多いため、契約時の擦り合わせが非常に重要です。
総支払額が割高になりやすい
カーリース料金にはリース会社への手数料や管理費が含まれるため、購入より総支払額が割高になりやすい傾向にあります。
また、車両本体は値引きなしのメーカー希望販売価格で月額料金が算出されており、お得感も損なわれています。



車種やメーカー、販売店の方針に左右されますが、購入の場合は基本的に値引き交渉が可能です。
車両維持で便利なメンテナンスパックに加入すると、入庫先や部品銘柄の指定と価格交渉ができません。
以上を主な理由として単純な金額だけで比較すると、カーリースは総額が割高になりやすいと言わざるを得ません。
しかし月額料金を経費計上でき、車両管理が容易になる点は節税や業務負担軽減の観点で非常に大きな役割を果たします
購入とカーリースの差額と機能を把握した上で、「料金が高いか安いか」を判断する必要があるでしょう。
まとめ:法人向けカーリースは会計・管理面でメリットが多い
ここまでおすすめ法人向けカーリース会社や、利用するメリット・デメリットをご紹介しました。
- リース料を一本化・減価償却が不要になる
- リース料を経費計上できて節税効果がある
- カーリースによってはもらえるプランの設定や個性がある
- 利用上の制限や原状回復の必要がある
- 総支払額が割高になりやすい
法人向けカーリースはパッケージ化された個人向けカーリースと比較してカスタマイズ性が高く、事業に合った用途・プランの設定が可能です。
また、経理の手間や節税効果など、購入するより法人・事業主にとってメリットが多いサービスです。
カーリースを上手く活用し、業務や事業の効率化を図ってみてはいかがでしょうか。