ジムニー念願の5ドアモデル「ジムニーノマド」は、発表からわずか4日で受注停止した話題の車種です。
あまりに人気すぎて「いつから受注再開?」「納期の最新情報は?」と非常に気になるかと思います。
この記事では現役カーディーラースタッフが、ジムニーノマドの納期予想や受注再開時期を予測して詳しく解説します。

検討している人は、ジムニーノマドの納期を早める方法についてもぜひご覧ください。
準備や契約内容によっては、ほんの少しだけ納期を早められる可能性があります。

増産の報道により納期短縮が期待される一方で、受注停止による潜在ユーザーが非常に多いのも間違いありません。
早めの情報収集が納期を短くするカギになるため、この記事を参考にしてジムニーノマドの納期の実情を把握してください。

2025年1月30日にジムニーノマドが発表され、わずか4日後に受注停止

ジムニーノマドとは、2025年1月30日にスズキ株式会社から発表された5ドアのジムニーシリーズです。
項目 | 4WD/5MT | 4WD/4AT |
---|---|---|
メーカー希望小売価格 | 2,651,000円(税込み) | 2,750,000円(税込み) |
燃費 | 14.9km/L | 13.6km/L |
エンジン | 1.5L DCHC吸気VVTエンジン | |
ボディサイズ | 全長 3,890 mm x 全幅 1,645 mm x 全高 1,725 mm |
ジムニーノマドは、予約開始からわずか4日で受注停止となりました。
その理由については以下が挙げられます。
- 製造計画を大きく上回る5万台の受注が入った
- シエラからノマドへの注文切り替えが受注枠を圧迫した
- 元から生産台数が少なく増産もしづらい
- ノマドの販売戦略を見誤っていた
5ドアのジムニーノマドは海外で先行販売されており、国内でも非常に要望が熱いモデルでした。
購入を検討する時間も情報も十分にあったため、日本での販売が決まった時には多くの人が直ぐに契約に踏み切れる状態になっていたと考えられます。
また、現在のジムニーは居住性・デザイン性・独自性・プレミアム感が高く評価され、幅広い層に支持される車に進化しました。
そんな期待の中、メーカーから発表された月間生産台数は1,200台と需要に見合わない少ない台数でした。
メーカーにとってのジムニーノマドのターゲットは『ジムニーの性能を日常生活で必要とする人』と非常に狭く、実際の市場と大きく相違してしまっていたのです。
このポジショニングの見誤りがスズキ初となる受注停止・最長納期4年という事態に繋がったと考えられます。

製造に時間が掛かる車です。増産が決定してもすぐに体制が整うわけではありません。
なお、一部有名メディアから月間2,500台に増産が決定したと報じられています。メーカーの公式発表ではありませんが、自動車の業界紙「日刊自動車新聞デジタル」などが報じており、信ぴょう性は高いと考えられます。
しかし現在のスズキではジムニーシリーズの長納期化が常態化しており、メーカーも今回の事態を重く受け止めているのは間違いありません。
今後の最新情報は、スズキの公式発表や信頼性のある自動車メディアを定期的にチェックすることがお勧めです。
ジムニーノマドの納期予想!【2025年最新情報】


現在、メーカー・ディーラー共にジムニーノマドの明確な納期を公表していません。
ジムニーノマドの受注数・製造状況は以下の通りです。
- 受注台数:約5万台
- 最長納期予想:4年
- 生産台数:当初1,200台⇒2,500台と報道 ※開始時期は未定
現在、月間2,500台への増産が報道されていますが、増産には相応の準備と投資が必要です。
そのため実際の増産開始は2025年冬~2026年春頃からだと予想されています。
※参照元:埼玉県の新車コンプリートカー販売店|スズキアリーナさいたま
仮に2026年4月から増産を開始した場合、2年後の2027年5月には納車待ちの注文(バックオーダー)である5万台が消化できる計算になります。
- 増産なしの場合:1~4年後
- シエラからの注文切り替え分:1年以内(2025年年内)
- 2026年春から2,500台に増産した場合:1~2年後
上記はあくまでも予想ですので、今後の動向に注目してください。
ジムニーシエラの納期が大幅に短縮されている
ジムニーノマド発売に先立ち、ジムニーシエラ契約者へ向けてノマドへの切り替え打診・優先納車が行われました。



シエラからノマドへの注文切り替えは、長期間納車待ちしているお客様への配慮として実施されています。
これにより多くのジムニーシエラの注文客がノマドへ契約変更したため、シエラの納期が一気に半年程度短縮しました。
ジムニーシリーズに乗りたい方にとって、注文数が減っている今はある意味チャンスといえるタイミングです。
今後はジムニーノマドからシエラへ検討先を変更する方も増えるため、ジムニーシエラを狙うなら早めの決断がお勧めです。
ジムニーノマドの納期に関する口コミ


ジムニーノマドの納期や注文状況について、世間ではどのような意見や口コミが飛び交っているのか気になりますよね。
ここでは実際にノマドを検討・商談・契約した人の口コミを中心に集め、納期に関するリアルタイムな状況をお伝えします。



最長4年という超長納期なため、ライトユーザーや転売目的・重複注文がキャンセルになって少しだけ短縮するだろうと筆者は予想しています。
今現在の口コミを参考にして納期状況を掴み、納車に向けて準備の参考にしてください。
【ジムニーシエラからの注文変更】1年以内の納車
前述でも触れた通り、ジムニーノマドはジムニーシエラからの予約切り替えの分が最優先で納車されています。
すでに具体的な納車スケジュールが案内されている方も多く、2025年中にはほとんどの予約切り替え分の納車が完了するとみられています。
【予約開始直後の契約】2025年4月下旬から順次納車
ジムニーシエラからの注文切り替えが最優先と見られる中、予約開始直後の一般契約分がすでに納車秒読み段階だという口コミも確認できました。
これはグレード・AT車とMT車の違い・ボディカラー・装備やオプションなどの兼ね合いによって発生していると考えられます。
【受注停止間際の契約】最長4年の可能性
ニュースでも度々報じられている通り、ジムニーノマドの納期は最長で4年を見込んでいます。
これは増産や大幅なキャンセルが発生しない場合の想定です。部品供給が不安定な昨今の状況を鑑みると、変動する可能性が非常に高いと考えます。
増産の希望があるものの、世界情勢に左右されやすい海外生産というのも不安因子です。
順調な増産と転売目的・重複注文がカットできれば、納期は半分程度になると期待されています。
長納期化は免れないと広く認知されている
現行ジムニーとジムニーシエラは長納期化が常態化しており、今までも納車までに1年以上かかることが暗黙の了解です。



特にシエラは新車価格より中古車の方が高額という時期もありましたね。
またジムニー好きには、製造には時間が必要なこと・大量生産しにくいこと・企業別平均燃費規制が弊害となっていることが認知されています。
全車種の燃費数値と販売台数に応じた平均燃費を算出し、一定の範囲内におさめる規定のこと
ジムニーを検討する方の多くが「長納期化は仕方がない」と寛容的になっている様子が伺えます。
増産が報じられたが明確な納期は不明
予想を超える受注を解消するために、当初の計画から倍に当たる月間2,500台への増産を報じています。
しかし現段階ではいつから増産されるのか・安定製造できるのかなどは発表されておらず、混乱が続いている様子がうかがえます。
簡単に増産と言っても、製造ラインや設備の確保・製造計画の見直し・部品調達と課題が山積していると予想されます。
そのため、メーカーとしても長期の製造スケジュールを立てるのが難しく、具体的な納期案内ができない状態ではないでしょうか。



ランクル300は発売当初の一部注文が今も納車待ちという驚きの現象を起こしています。
納車予定も頻繁に変わり、販売店の頭を悩ませました。
増産スケジュールや車両納期は、メーカーや販売店からの正式な案内を待つ他ない状態ともいえます。
ジムニーノマドの受注再開はいつ頃になる?


ジムニーノマドの納期予想でも解説した通り、増産が軌道に乗れば2027年5月には納車待ちの注文(バックオーダー)の5万台が消化できる計算になります。



受注再開の目途は、納車待ちの注文(バックオーダー)の最後尾が、製造予定の約半年前まで進んだタイミングと言われています。
この目安に当てはめると、2027年5月の半年前に当たる2026年夏~秋頃には受注が再開されるのではと期待されています。
また、ジムニーシエラでは長納期化に嫌気がさして受注キャンセルが相次ぎました。
ジムニーノマドでも同様の現象が起きる可能性があるため、更なる納期短縮・受注再開の前倒しも十分にあり得ます。
ジムニーノマドの納期を早める方法


ジムニーノマドのような長納期車の場合、劇的な納期短縮は非常に困難です。
しかし、準備や契約内容の見直しを行うことで、ほんの少しだけ納期を早められる可能性があります。
ただし人気車種の予約方法は販売会社の方針によって異なるため、中には予約を一切受付けていない場合もあります。
場合によっては県外ディーラーまで足を伸ばすなどして、商談のチャンスを作るように動きましょう。
受注再開の情報をいち早く掴む
ジムニーノマドの購入を検討している方は、受注再開日を即キャッチできるようにこまめな情報収集を心がけましょう。
メーカー公式サイトやディーラーのブログ等で生産状況が随時発信されるので、参考にするのがおすすめです。
スズキ公式サイト:ジムニーノマド/ジムニーシエラ



受注再開時は希望者が殺到しすぐに納期が膨らむのは避けられません。
いち早く契約できる準備をしましょう。
受注再開後すぐに契約ができるように、今のうちに購入したいグレードや仕様、ボディカラーを決めておくと無駄がありません。
あらかじめディーラーで相談をしておく
ジムニーノマドの受注は停止していますが、ディーラーで最低限の商談を行うことは可能です。



4月上旬から一部のスズキディーラーにノマドの現車が登場しています。
明確な購入意思がある方は仮予約や商談メモを残してもらえ、受注再開時に連絡してくれることがあります。
現状でも商談や予約ができるディーラーを見つけて、早く順番待ちに入れるように商談を進めておくのが得策です。
ディーラーからメーカーへの車両オーダーのタイミングは、車種ごとに決められています。
需要と供給が安定している車種は、毎日注文を行うデイリーオーダーが普通です。しかし需要が高い車種は、ディーラーが受注を管理して順番にオーダーをします。
この管理下において、ノマドのように長納期化が深刻な車はオーダー前のキャンセルが多発します。そのため想像より早い位置で契約待ちできる可能性があります。
ただし人気車種の予約方法は販売会社の方針によって異なり、中には予約を一切受付けていないディーラーもあります。
納車時期にこだわらず柔軟に対応する
すでにジムニーノマドの契約が完了している場合、納車時期にこだわらないことで劇的に納期短縮できる可能性があります。
すでに製造過程に入っている車両は、原則としてディーラーもキャンセルできません。そのため、先行予約者がキャンセルした場合、ディーラーはすでに商談している人の中からキャンセル車両と同条件の候補者を探すことになります。
あらかじめ「納車時期にこだわらない。いつでも納車OK」と伝えていれば、キャンセル分の順位が繰り上がり、早く納車される可能性が出てきます。



ただし、トヨタの人気車種は契約者名義と異なる相手への販売に厳しい制限を設けていました。
ノマドでも似た措置が行われている可能性は高いでしょう。
なお、ジムニーノマドにおける販売枠割り当ての優先順位は、以下のように予想できます。
- ジムニーシエラからの振り替え客
- 発表後の受注客
- ディーラー顧客の商談
- 一般客の商談
たとえばキャンセルされたノマドの仕様とあなたが希望する車両仕様が合致して、なおかつライバルもいなかった場合、順位あ繰り上がって、あっという間に納車まで漕ぎつけられる場合があります。
そのような背景から人気仕様やボディカラーの場合はライバルが多く、順番が繰り上げられる可能性が下がるでしょう。
納期が早い仕様で予約する
ジムニーシリーズは仕様やボディカラー、グレードによって納期が大きく異なるケースが多くみられます。



MT車の方が注文台数が少ないため納期が短い傾向にあります。
しかし生産台数を絞る時期もあるため、絶対ではありません。
- 短納期の可能性が高いMT車を選ぶ
- ボディカラーでツートンを避ける
- 納期延滞の可能性があるオプションや装備を避ける 他
以上は車種問わず納期に作用する一般的な条件ですが、ジムニーノマドの場合は時期やタイミングによって異なる要素があるかもしれません。
そのときの正確な納期短縮の条件は営業スタッフが熟知しているので、商談時に確認しましょう。
複数のディーラーに問い合わせをする
同じスズキ車を扱うディーラーでも、運営する会社によってオーダーできる台数や予約条件が少し異なります。



ディーラーのオーダー枠の違いは、過去の販売実績・メーカーからの評価・エリア人口などによって決まります。
これに加えディーラーごとに確保した予約数に違いが生じるため、同エリア内でもわずかに納期の差が出ていると予想されます。
もちろんディーラーが予約数を公開することはないため、明確な納期の差を計るのは難しいのが実情です。
しかし少しでも良い条件で予約したいなら、地元のディーラーだけでなく近県のディーラーにも足を運んで商談をしてみましょう。
なお、県外ディーラーで購入した場合は登録諸費用が3~5万円高くなる点にご注意ください。
ジムニーノマドにいち早く乗りたいならカーリースという選択肢も


ジムニーノマドに乗りたい方は、購入ではなくカーリースという選択肢もお勧めです。



現在ジムニーノマドを取り扱うカーリースはありません。
安定供給されるようになると取り扱いが開始されると期待できます。
- 購入より短納期になる可能性がある
- 初期費用が抑えられる
- 契約満了後に車を貰えるプランがある
- メンテナンス込みのプランで出費を一本化できる
ジムニーノマドのような人気車種は調達にも一苦労します。
しかしディーラーやメーカーと強いパイプがあるカーリースの場合は、多少納期が優遇される場合もあります。
なお、ジムニーノマドの取り扱いが期待される大手カーリースは以下の通りです。
以上のカーリースはジムニー・ジムニーシエラを取り扱うカーリースのため、今後はノマドをラインナップに含む可能性が高いとされます。
ジムニーノマドを引き続き検討する方は、カーリースという選択肢もぜひ加えてください。


まとめ:ジムニーノマドの納期は最長4年!改善の兆しはある
ここまでジムニーノマドの納期予想や納期に関する口コミについて解説しました。
- 現在の納期見込みは1~4年
- 増産後の納期予想は1~2年半以内
- 受注再開は2026年夏~秋頃と予想
- シエラからの注文切り替え客は既に納車が始まっている
- 納期短縮されやすいカーリースもお勧め
ジムニーノマドの納期や受注再開については公式発表が少なく、憶測が飛び交っています。
そのため現在の受注数と製造能力から納期を予測するしかありません。メーカーも様々な方法で納期短縮を図るはずです。
ジムニーノマドを検討している方は、最新情報とメーカーの発信を逃さないように心掛けましょう。
自信がない方は、ディーラーで具体的な商談を済ませてパイプを作っておくことがお勧めです。
対応方法はディーラーによって異なるため、複数のディーラーに相談するなど具体的な行動をして受注再開に臨みましょう。