会社概要

社名の由来

時は17世紀、清教徒革命の影響による動乱のさなかにあったアイルランド。

オリヴァー・クロムウェルによって率いられたイングランド議会軍はアイルランドに侵攻、アイルランド・カトリック同盟と国王派の連合軍を撃破しアイルランドを占領するに至ります。

「ワイルドグース」の社名は、そのクロムウェルの侵略に対する最後の組織的抵抗の舞台となったリムリックでの出来事から始まった故事から取られています。

●1691年、リムリック包囲戦に敗北した数千のアイルランド兵は、フランスへ渡る為、疲れきった体でシャノン河とリー河を下って行きました。

兵士達は2度とアイルランドの地を踏むつもりはありませんでした。敗走のさなか、冬の到来を嘆きながら飛ぶ雁の、辺りを暗くするほどの無数の翼がそんな彼らの頭上で輝く10月の月光をさえぎります。

月夜を仰ぎ見た泥まみれの兵士達はそれ以後、自分達の事を「ワイルドギース」と呼ぶようになりました。

彼らは、プロテスタント派のウイリアム3世の下で、奴隷のような生活をするより、傭兵として他国の為に戦う事を選び、故郷を後にしました。後に彼らはルイ14世の軍やハプスブルグ家の為に戦う事になります。

彼らの団結心は堅く、戦場でとある男が敵に包囲され、生命の危機に陥った時、「ワイルドギース我の下へ」とあらん限りの声で叫ぶと、その声の届く距離にいる同士は即座に助けに駆け付けたそうです。

それは、彼らの神聖な義務でもありました。

この故事から、彼らの友情、団結、冒険心に感銘し、社名の一部に使いました。会社のシンボルマークが雁なのはこの為です。

※複数形である『ワイルドギース(wild geese)』は、欧米では傭兵を意味する言葉として使われるため、これを単数形にして社名の『ワイルドグース(wild goose)』としました。