私は1954年に北海道旭川で生まれ18歳で海上自衛隊に入隊し、固定翼のパイロットになりました。
ところが、４年目に体を壊してパイロット生命を失いました。
地上勤務となり希望を失っていた時に出会ったのが「ジムニーSJ10」でした。
気持ちを晴らすため相模川を走ったところ、それが大変面白くて、オフローディングにハマりました。

四駆のことをもっと深く知るため、米軍厚木基地内の売店でアメリカの四駆専門誌を購入したりしました。
当時の日本には四駆の情報が何も無かったからです。
1977年に日本初の『 四駆専門誌4×4MAGAZINE（フォーバイフォーマガジン）』が創刊され、衝撃を受けました。
同誌に読者投稿してみたところ、矢島発行人や石川編集長と知遇を得ました。
以降、同誌ライターとして執筆活動を始めましたが、私にピッタリの仕事でした。

その頃、地元の四駆クラブに入会し、走行会が人生の楽しみになりました。
以後、四駆友達が増え、尾上茂氏（APIO創業者で現会長）と出逢い、後に二人で、ジムニーやエスクードで世界中のオフロードを走ることになります。

1981年に「SJ30」が登場すると、私は4×4MAGAZINE『ジムニー特集号』のメインライターとして参加。
オフロード取材で「SJ30」の長所・短所を理解しました。

またその頃、四駆イベントでジムニー試乗会があり、そこでJCJ（日本ジムニークラブ）を一緒に立ち上げることになる関重作氏と、「SJ30」のデザイナーである小栗克彦氏に出逢いました。
このとき、『メーカーの人は、意外に自社製品や四駆のことが分かっていないのだ。』という印象を強く持ったのです

1982年に自衛隊を退官し、鈴木自動車工業（現：スズキ）へ入社。この転職は、小栗氏との会話で感じた『スズキならばジムニーや四駆の自分の体験や見識を生かせるかもしれない。』という思いからでした。

ジムニーを中心とした沢山の人との出逢いから、人生が変わっていきました。

スズキ入社後の1982年、関氏とJCJを発足。
同時に『スズキジムニーを得意満面に乗りまわす本（山海堂）』執筆、という社命が下ります。
この本は、数十回も重版され超ロングセラーとなり、『ジムニーのブランド価値を高めた』1冊になりました。

入社2年目には、『新型四駆開発プロジェクトメンバー』に選ばれ、その設計思想を考案し採用されました。
1988年、それは初代エスクードとして発売され『ライトクロカン』という新しいジャンルが生まれました。私が『エスクードの父』と言われるのは、このためです。

1989年にはAPIO尾上氏の誘いで、長距離ラリー『オーストラリアンサファリ』へ参戦、クラス優勝を果たしました。
自分の四駆思想が反映された車両による極限の長距離ラリーへの挑戦は、今まで培った知識、地形判断力、運転技術のすべてを出し切る試練でもあり、クラス優勝は人生最大の感動でした。

そして1994年、ジムニー・四輪駆動車の啓蒙・普及を目的に、ついに当社を創業しました。

自転車を買っても、すぐに乗れるとは限りません。誰もが最初は練習したはずです。
オフロード走行も同じで、最初は少し練習が必要です。そして、テクニックが上がれば上がるほど、ドライビングが楽しくなります。

そのためには、四駆の運転技術と知識が学べる『講習』の必要性を感じオフロードスクールを主宰することにしました。これは1994年から継続しています。

このように、ハードウェアとソフトウェアの両方を売っていることが当社の強みです。

ジムニーは災害の中でも走れる性能を持つ、乗って楽しいだけでなく、社会貢献もできるクルマです。
その性能をより高めるためのカスタマイズ、つまり『機動性能を高めること』が当社の考え方です。そして、高い機動性能と機能性をもたらすためのバンパー・サスペンション・ガード・けん引用パーツなどを開発製造し、販売することを主なビジネスとしています。

ジムニーは小さいけれども、動けなくなった他車を助けることもできます。いざとなれば、災害で損壊した道を走行できます。他の車が動けない状況でも、最後まで動ける車両を作ることが、当社のパーツ開発ポリシーです。そしてその考え方を日々実践してきました。

●当社受賞歴
2007年　『神奈川県知事賞』
受賞理由：厚木市周辺・相模川での人命救助やボランティア活動等の功績

●現在参加中のプロジェクト
JAXA（国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構）：月面探査車両開発（六輪駆動車）
スズキ横浜研究所：ジムニーの水陸両用車の開発（四輪駆動車）

当社は小さな会社ですが、今日まで培ってきたクロスカントリー型四輪駆動車に対する技術と知識と経験は、多くの企業からコンサルを依頼される日本一の会社だと自負しています。

四駆の知識、技術を凝縮し、『高機動性』を形にした高品質パーツならびにオリジナル『コンプリートカー』を世界に普及させていきます。

また、オフロードスクールや走行会の開催、海外展示会への参加・研修などを通じて、ニッチな市場へより深い体験と知識を育てる、独自の社員研修にも注力していきます。

大好きなジムニーのパーツ開発、カスタマイズ技術の習得に情熱を持って携わってみたいと思うなら、是非当社でチャレンジしてほしいと思います。

ジムニーが好き、あるいはジムニーって面白そうだと思っていること、それが当社の採用条件。

人生は何を思うか？　誰と逢うかで決まっていきます。

特に、想いは大切。そして、向上心と努力の継続が人生を豊かなものへ変えていきます。

『ジムニーや四駆、アウトドアが好きで、この世界で成長したい』と思ったなら、ぜひ応募してください。やり甲斐に満ちた人生が送れるはずです。

ぜひ、一緒にジムニーの世界を楽しみましょう。